3年生の皆さん,こんにちは. 基礎輪講では,画像処理の知識の習得と共に,C++言語でプログラムを書く練習をしてもらいます. また,それだけではなくKinectなどの各種デバイスを利用したアプリケーション作成などもしてもらいます. 基礎輪講には,3つの大きな目的があります.
今後研究を進めるにあたり,多くの人がCもしくはC++でプログラムを組むことになると思います. 皆さんは動画像処理実験で慣れているかもしれませんが, 時間が経ってしまっているので,勘を呼び覚ます意味でも有用だと思います. この機会に画像処理のプログラミングを再び肌で実感し,今後の研究に役立ててください.
画像処理を行う際には実際にカメラやセンサーなどといったデバイスから情報を取り出してくることもあります. また,画像処理を利用したシステムを製作した場合,その精度の確認や比較対象とするために各種デバイスを利用することがあります. カメラだけでなく様々なデバイスを利用する経験はみなさん自身の研究に役立つだけでなく比較対象となる他の研究の理解にも役立つと考えています.
プログラムを書いて結果を出し,学会で発表する―これが研究の流れです. 実際にプログラムを書いているからこそ,初めて分かることも多くあります. つまり,プログラミングを経験することで理解が深まり,分かりやすい発表ができるわけです. たとえ良い結果が出なくても,なぜ良い結果が出なかったのかを十分に考察し, 実験の末どのようなことが分かったのかが明確であれば,それもまた成果と言えるでしょう.
基礎輪講では主にOpenCVを使った画像処理とPCL(Point Cloud Library)を使った3次元処理があります.
OpenCVやPCLというのはフリーのライブラリで様々な便利な関数が用意されています.それらをうまく活用してください.
以下のページで基礎輪講の進め方や課題内容を確認し,実装を始めましょう.
それでは頑張ってください.